コント:ユニークな国々
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「ワールドカップ・優勝しそうな国研究術」の師匠と、その弟子のお話です。
師匠: サッカーを観るにも、それぞれの国のことをよく知っているとより楽しめる。どこかよく知りたい国はあるかね。どこが優勝すると思う?
弟子: そうすね、今年ドイツなんてどうでしょう?
師匠: 手堅いところからきたね。手堅いというか無難というか。とにかくそんな国だ。ドイツといえばビールだが、「とりあえずビール」ということわざもそんなところから来ている。ビールにしときゃあ無難だろみたいなね。
弟子: ちょっと違うと思いますが。それことわざじゃないですし。
師匠: ドイツ生まれのものは無難。これ常識。車買うのも、迷った人はベンツやワーゲン、BMWを買うものだ。
弟子: だいぶ違うと思いますが・・・。じゃあイタリアあたりは?
師匠: む、イタリア。首都・ローマ。宗教・カトリックが90%以上。
弟子: さすが、くわしいすね。
師匠: 公用語・歌。
弟子: ・・・いや、歌は盛んでしょうけど。
師匠: ヨーロッパ旅行ではロンドン、パリ、ローマの3都市巡りが定番だが、実はローマは見どころが少なくてみんなあまり長くは滞在したがらない。そこでこんなことわざができた。
「ローマは1日にして。必ず。」
弟子: はいはい。
師匠: 今回フランスが案外くるかもしれんぞ。なにしろ国名に武器が入っている。好戦的な国だ。
弟子: 怒られますよ。
師匠: ちなみに公用語・シャンソン。
弟子: 古いな。
師匠: じゃ、ファッション。
弟子: 意味が分からない。なんなんですか、公用語がファッションて。
師匠: まあなんだかんだでブラジルが強い。
弟子: やっぱそうすか。
師匠: 文化もかなり違うぞ。主食・サトウキビとコーヒー豆。民族・アミーゴ。
弟子: めちゃくちゃになってきたな・・・
師匠: おっと。忘れちゃいけない。アルゼンチン。
弟子: あ、タレントがそろってるみたいすよ。
師匠: あの歯切れのいいプレー。まるで彼らの代表的な文化ともいえる、あの美しき海の宝石・・・。
弟子: それは珊瑚。アルゼンチンで歯切れがいいっつったらタンゴとくるもんでしょう。
師匠: おお、言葉の最小単位。
弟子: それは単語。
師匠: ここ包帯しておきますね。気分が悪くなったり熱が出たりしたら言ってください。
弟子: それは看護。
師匠: しょうゆやあんこもいいけどみたらしも捨てがたい・・・。
弟子: それはだんご! 絶対に譲れないのは断固! 赤ちゃんを産んだ後は産後!
師匠: 駄洒落は控え目にな。
弟子: ・・・。ところでオランダの攻撃力がすごいらしいですね。
師匠: オランダねえ。運河だらけ、チューリップだらけ、マリファナだらけよ。
弟子: それはまあ、それが合法な国ですけど。
師匠: マリファナとは大麻、つまりアサだろ。アサを吸うとハイになるのは、頭の中にアサが訪れるからだ。我々もここらで一服して新鮮なアサを迎えるというのも悪くないな。
弟子: 日本でやると麻薬捜査官を迎えることになりかねません。
師匠: あ、チェコ。近年好調のチェコ。サザンがチェコの海岸の物語をモチーフに歌を書いたことでも有名なチェコ。
弟子: それはチャコですねまちがいなく。しかもチェコに海、ないし。
師匠: トルコのスピーディなサッカーもあなどれない。なお、トルコはオランダ(ダッチ)と並んで「なんかいかがわしい感じの国名」の世界のツートップでもある。
弟子: ほんと失礼な話ですよね。
師匠: あとはイングランドだな。紅茶だな。紅茶といえば松浦亜弥が「♪気ーがーつけばそばに、あなたがいた、いつまでもー、なんたらかんたら、あ"―――!」というCMがあったな。
弟子: 午後の紅茶のですね。って何すか、その歌詞とセリフのチャンプル具合。
師匠: あれだがな、ちょっと長くて覚えられないので縮めたい。「気ーがーつけば、あ"―――!」くらいに。
弟子: なんか寝坊したみたいになっちゃってますよ。
師匠: じゃ、「気ーがーあ"―――!」
弟子: 女格闘家じゃないですか。
師匠: そろそろ無理が出てきたので、この辺にしておこうか。
弟子: ……。ありがとうございました。あ・・・。
師匠: ん?
弟子: スペインが語られてない!