お米をおいしく炊く方法:電気炊飯とガス炊飯

Photo by TANAKA Juuyoh

壊れてわかった炊飯器のこと

昔、ほんとにお金が無い時に、(電気)炊飯器が壊れて、すごくあせった。1万円もしない炊飯器すら買うお金がない時だった。そこで、お金が入るまでにどうするか考えた。麺類やパン類でしのぐか、リサイクル屋とかで安く炊飯器を調達するか。

いろいろ調べていると、どうやら手持ちの鍋とかでも炊けるらしい、ということがわかってきた。

*当時参考になったサイト
ガスコンロでメシを炊く(四畳半の住人)

そういえばキャンプで飯ごう炊さんとかいってけっこううまくできたのを思い出した。よかった、なんとかしのぐことができそうだ。早速、ちょっと大きめだけど、台所にあったホーロー鍋で炊いてみた。

おどろいた。ちゃんと炊けるどころではない。炊飯器よりうまい。スープを作ったり麺をゆでたりするような鍋で炊いたご飯が、ご飯専用の調理器具よりもうまいのだ。しかも壊れた炊飯器は廉価版ではなく、買えば4万円(もらったものだけど)するというやや高級なものだった。ホーロー鍋はその1/10の値段である。

次にちょっと冒険だけど、そのやや高級な炊飯器の内釜を直火にかけて炊いてみた。大きさがちょうどよかったのだ。これもうまくいった。やや高級な炊飯器の内釜は、たしかに優秀だった。

直火用の炊飯器

そして直火専用の炊飯釜に興味が移り購入。「釜炊き三昧」である。さらに味はよくなり、吹きこぼれもコンロまで落ちないようになり、さすが、という感じだった。また、それまではやっぱりコゲ過ぎたり水っぽ過ぎたりということがたまにあったけど、それもほとんどなくなった。

ただ、実家に帰った時にご飯を食べてまたびっくり。「釜炊き三昧」よりもうまい。いったいどうなってんの?
見ると、ガス釜だった。そういえば前からうまいと思っていたけど、ご飯に対しての舌が肥えてさらによくわかった。

ガス釜が最強だった。

ガス釜の欠点としては、台所に常時置くことになるので場所をとること。
直火炊きの方は、使ってない時は好きな場所に片付けられる。

それにしても、電気炊飯器の普及率って相当なはずである。妙な話だ。
電気炊飯器が故障した時は(故障しなくても)、直火炊きやガス炊きをぜひ試してみてほしい。