ミニマリストとモノへの愛着

接写

Photo by Denis Glles

使い慣れたモノたち

ブログでまっとうにお金を稼ぐ方法として、「自分で買って実際に使って、人にもおすすめできるもの」をレビューする、という方法があります。これをやってみようと、まず身の回りにある、よく使うものの写真を撮ることにしました。

別に商品写真ではないのでそれほど凝る必要はありませんが、ある程度見栄えがいいのに越したことはないので、多少の工夫、例えばモノのすぐ近くまで近付いたり、少し離れてズームにしたりだとか、モノを置く角度、撮る側(自分)の角度、光の当たり具合、時間帯などは少し意識してみました。

そこで、思いがけない発見があったのでした。

ためつすがめつ

それは、被写体は普段よく見ている使い慣れたモノばかりですが、この「写真に撮る」という行為を通して、僕は初めてそのモノたちを「ちゃんと」見たのだということです。

例えば靴は、普段は上から、自分の身長分離れたところから見ます。座って履いたとしても30cmは離れているのが普通ではないでしょうか。
(いい忘れていましたが、僕はとりわけ最近、かなり物欲が少ないです。モノをまじまじと見ることはめったにありません)

でも今回は靴の正面や側面、それも数cmの至近距離というところから見たりするわけです。ヘッドフォンだったら、イヤーパッドの側面とヘッドバンドがよく見えるようなアングルにあれこれ調整してみたりとか。

そして感じたのは、モノっておもしろい形・肌理をしているんだな、ということです。モノを作った人は理由があってこの形・素材にしたのだろう、ここの部分はこういう機能があるのか、このデザインは感じいいな、という今までになかった印象が生まれてきたり、見方によっていろんな見え方がするのがおもしろかったり。

普段はミニマル志向というか、いかにモノを減らすか、買わずに済ますか、ということを考える僕ですが、モノが持つ魅力というのも確認できてよかったと思いました。