アジアン・アジール4:時の打ち寄せる渚
(シアヌークビルとチャーン島)

オートレスビレッジのメインロード

猫バンガロー

シアヌークビルでは、端っこの方にある静かなオートレスビーチ(オートレスビレッジ)に滞在した。4人ドミトリーのところ、他の客がいなかったので大きな個室状態。さすがシーズンオフ。
猫が多く、夜、雨の中にゃーにゃー聞こえたかと思うと、窓から忍び込んできたりした。このへんの猫はみんな人懐こい。野良かと思いきや、いくつかのバンガローで世話してるようでもあり、地域猫みたくちょうどいい関係に見える。アジアにはこういうのが多い。

勝手知ったる自分の部屋という感じ

雨が多かったけど、合間にだだっ広い遠浅の泳ぎやすいビーチで泳ぐとすごく解放感があった。

オートレスビーチ

この後はシアヌークビルから北上してタイのチャーン島へ。ここのビーチはところどころ岩があって泳ぎづらかったりしたが、ジャングルの島で全体的に緑が多いところがよかった。

チャーン島からの眺め

海辺のケイフ

日程に余裕がないこともあって、僕はいわゆる(フルムーン)パーティーとかにはほとんど行かないし、ダイビングや他のアクティビティもしない。海辺でまったりしてたまに泳ぐくらいなので、シーズンオフも悪くない。

音楽が好きなので海辺で聴いたりすることもあってこれはこれで楽しいけど、今回はなんとなく、ひたすらぼーっとするのが気に入ってしまった。海辺のベンチでビールを飲みつつ、潮風に吹かれながら海や雲を眺めたり。

「青空の向こう」という物語(児童文学)で、死後の世界の主人公が、顔に当たる風を恋しがる場面があった。彼は、もし生きている時に、アンケート「自分が死んだら何を恋しく思うか」なんてのがあったとしたら、まず家族や友だち、それからサッカーやテレビと書くだろうけど、顔に当たる風なんてまず思いつきもしなかった、それが実際死んでみるとものすごく恋しい、みたいに回想する。

案外そうなんだろうと思う。なんでもないようなことだけど、南国らしい、湿気をたっぷり含んだ暖かい風を顔に浴びるのは実に心地がよかった。そして広々とした海があって、空があって、木々がある。ああ、世界ははじめから、他に何もいらないほど豊かなものだったんだなー、というような感覚にじわじわ浸されてきた。
そんな気分のままくつろいでいると、眠ったわけでもないのに気がつくと2~3時間経っていて、辺りが暗くなっていたりした。

そういえば、蔵前仁一氏がかつてサムイ島に行った時、はじめは何もすることがなくてイライラしたが、ある時から急に気持ちが落ち着いてもはや時計がいらなくなったと書いていたが、こんな感じなのだろうか。
それとか、アラビアの言葉でケイフKeyf(カイフkayf)といって、「何もしないことを喜ぶ気質」といったような意味の言葉があるというのを最近知ったが、それにも近いかもしれない。

散歩

あとは散歩したり、バイクで周辺をめぐったり。

ヒッピー小屋

猿の一行

子象と遊ぶ観光客

フルーツシェイク屋