物騒な時代の騒音対策:
耳栓(フォーム、粘土)、環境音など

普通に生活していると、耳栓をするほどの騒音に悩まされることってそうそうないだろう。あまり身近なところで聞いたことがないし、耳栓を買おうと思っても実店舗にはそれほど出回っていないようだし。ドラッグストアで置いてあるところもあるけど、1~2ペアで数百円もする。百均でもちらほらみかけるけど、種類が限られている。

しかし、何かのはずみでそれらが必要になる人はやっぱりいるようで、ネットで探してみると実にさまざまな耳栓が見つかる。しかも1ぺアあたりは数十円と、ドラッグストアはもちろん百均よりも安い(その上、質もいい)。

僕も何かのはずみでそんな境遇におかれることになってしまったので、このまったくメリットのないように見える体験から、せめてなにかしらポジティブなものでも探ろうという前向きな(というか)気持ちで、耳栓をはじめとする騒音対策レポートを書いてみる次第なのです。

フォームタイプの耳栓

指先で回しながら圧縮して耳に入れるタイプのオーソドックスな耳栓。フォーム(発泡)タイプ、ウレタン製などと呼ばれている。主だったものだけでも10種類以上あって、たいてい「お試しセット」のようなものがあるので、初めての人はそこから自分に合ったものを探せるようになっている。メーカーはモルデックス Moldexやハワードレイト Howard Leightなど。
NRR(Noise reduction ratings)という数値が記してあることが多く、数値が大きいほど遮音性が高いというものだけど、これも耳との相性があるので参考程度にするのがよさそう。

耳の大きさや形はやっぱり千差万別で、ある耳栓が快適な人もいれば、まったく合わなかったり役に立たなかったりする。さらに遮りたい音の種類も人によって様々だろうから、じっさいに自分で試して見つけるのが一番なのだ。
フォームタイプは大きさ・形が決まっているので特にそうで、以下はあくまでもかなり個人的な感想(ちなみに平均的日本人男性より耳は小さ目)です。

カモ Moldex Camo Prugs
どのショップでも人気があるようだけど、やっぱりそれはダテじゃない。これだけ遮音性が高いのに、圧迫はそこまでは感じない。常備しておくべきレギュラーというかスタメンというか。ただ寝る時にはさすがに不向き。

マックス Howard Leight Max-Usa
耳の大きい人向き。遮音性は高い。圧迫感も高い。耳が小さいとすぐに痛くなってしまう。

ソフティー Moldex Softies, ピュラ Moldex Pura-Fit
Camoなみにパフォーマンスが高い。遮音性より快適さを優先するならCamoよりいいくらい。Softiesをややルーズ目につける(ピッタリ装着してから少し緩める)みたいな使い方をよくしていた気がする。

スパーク Moldex Sparkplugs, メロウ Moldex Mellows, グリーン Moldex Goin' Green
このあたりも人によってベストに挙げることが多い、中堅どころの耳栓たち。

3M E-A-R Soft FX
弾力性があってぐにゅぐにゅしたタイプ。大き目。

メテオ Moldex Meteors, メテオ・スモール Meteors-Small, マックス・スモールHoward Leight Max-Small
ベル型というか、くびれがあるタイプ。Meteors-Small、 Max-Smallあたりちょうどいいかなと期待したけど、自分には向かなかった。膨らんでいる部分が逆に痛く感じる。

マックス・ライト Howard Leight Max-Lite
やわらかくて負担少なめの代表格。遮音性もそこそこある。Laser-Liteというのもあるけどこっち(Max-Lite)のほうがよかった。寝る時にも使えなくはない。耳が小さ目の人からの支持が高い。

マルチ・マックス Howard Leight Multi-Max
カプセルみたいな形。両サイドとも耳栓になっていて、二種類が一つになっている。これの小さい方が寝る時にはちょうどよくてよく使った。ただ消耗が他のに較べてかなり早い。

ドリーム・ガール Macks Dreamgirl
遮音性はあまり高くないものの、小さいのでフォームタイプの中では最も耳に優しい。人によっては小さすぎて役に立たないらしい。ただちょうどいい人には就寝時も使える強い味方になる。消耗が早いので、弾力性がなくなったら早めに新しいのに替えるのがいいみたい。どのお試しセットに入っていなくて、これ単独で5~10ペアとかで売っている。他のが大きく感じる人にかなりおすすめ。

シリコン粘土タイプの耳栓

フォームタイプは耳の穴に入れて内側全体に栓をするのに対して、こちらの粘土耳栓は入口に蓋をするイメージ。装着が難しめだけど、内側からの圧迫感が少ない。

Macks Pillow Soft
球状に丸めた後にゆっくりと耳にはめ込む。強すぎたり急だったりすると耳が「キーン」となる。かといって隙間があると防音にならないので、しっかり密封する必要がある。 フォームタイプより負担が軽く、遮音性は(比較が難しいけど)これはこれでしっかりしている。寝る時などに適している。
ランニングコストは高目。粘着性がなくなり耳を密封できなくなったら交換。フォームタイプよりかなり寿命は短い。慣れていないうちは装着が難しい。ただ耳への負担が少ないことは、それらのデメリットを補って余りある長所だと思う。

騒音を別の音で紛らわす

騒音対策といえば音を遮る、という当たり前のアプローチに対して、別の音を出して紛らわすという発想がある。基本的には環境音、雨の音や川のせせらぎ、風、焚き火、葉っぱのざわめきや鳥のさえずりなどがちょうどいい。イヤホンだと遮音性は高いし、スピーカーだと耳を圧迫しない。この「耳を圧迫しない」というのは、耳栓では実現できない騒音対策だ。

●プレーヤー:スマホ
スマホのアプリが最も簡単。iPhoneの方がAndroidよりやや充実している様子。無料だと音が限られるのと、長時間再生には向かないのと、起動までのステップがやや面倒というのがデメリット。

●プレーヤー:DAP等
DAP(デジタル・オーディオ・プレイヤー)もしくはUSBメモリやSDカードをポータブルスピーカーにつなぐ方法がある。ちなみにiPod nanoとWalkman sを較べると、途切れなく流す雨音のような環境音の場合、ギャップレス再生できるiPodの方に分がある。Walkmanでもギャップレスは不可能ではないけど、相当手間がかかる。
ちなみにmp3の編集は無料ソフトのmp3DirectCut等で可能。

●音源
ネット上に検索すると無料・有料で多くの音源が見つかる。たとえば無料では、"無料効果音で遊ぼう"や"naturesounds for .me"(英語)など。
図書館でCDを借りるのもいい。たいていの図書館では2~3枚、環境音や効果音を集めたCDを置いている。

●スピーカー
PCのスピーカーを代用できる。USBメモリやSDカードの場合は、対応のポータブルスピーカーが必要。DAPからBluetoothスピーカーにつなぐのも便利で、高性能なものが多く出ている。僕はこれを普段の音楽用としても使うようになって、音楽の聞き方の幅が広がるというオマケがついた。

JBL CHARGE2
Bluetoothスピーカー。手軽なのに高音質。低音も迫力。バッテリーの持ちもいい。コードがない自由さと快適さはなかなかのもの。Bluetooth接続の手間が面倒なときはライン接続もできるので、用途によって使い分けできる。

ヤマハ NX-50
USBでなくACアダプタでつなぐタイプのスピーカーで、PCでもテレビでも、もちろんDAPでも活躍。音の入力の有無で自動で電源オンオフしてくれる。音質もかなりいい。Bluetoothではないのでコードはあるけど、すぐに鳴らせるしバッテリーを気にする必要もない。頻繁に動かすということがなければこれが最強かも。

LOGICOOL Z120
USB接続のPCスピーカー。コストパフォーマンスが高い。アダプタを使えば普通のコンセントにもつなげられる。

Divoom iTour-Boom
SDカードも使える。携帯性が高く、屋外等気軽に持ち運びできる。

高級ノイズキャンセリング・ヘッドホン
高くて手が届かない。でもこんなのもあるらしい。
QuietComfort20等

あとは工夫あるのみ

(文字通り)物騒な時代です。いろいろ組み合わせたり編み出したりしながら、なんとかしのいでいきましょー。