選挙をめぐるモノローグ

吹け! 風よ
座りっぱなしで腰の重くなった
時が再び歩み出すほどに

選挙の投票率が上がる?!

最近シェイクスピアを読んだせいか口調が移ってきているところがあるが、実際そんな気分でもあるのだ。というのは、安保法のごたごたで、日本全体でいくらか政治への関心が高まっているようではないか。

実は2~3年前から、選挙の投票率が上がってくれないものか、上げるにはどうしたらいいかと考えていた矢先である。そこへきてこれは追い風といえよう。この風がさらに強く長く吹き続けば、何かが変わるような気がする。

これはひとつのチャンスなのでは
人によっては大きなお世話
だけど誰かが見たナイトメア
現実になるほうっておけば

といっても、私はここで何かの政策について異をとなえようというわけではない。投票率が低いこと自体を懸念していて、まずはこれが上がることを強く望んでいるのだ。
それを望む大きさたるやオリンポスの山をもしのぎ、その強さたるや、神龍(シェンロン)やジーニー(魔法のランプの精)に会うことかなえば、いの一番に「選挙の投票率を上げてくれ」と言いかねないくらいだ。

そんな私であるが、かつては特に熱心に投票に行くわけでもなく、政治にもさほど興味を抱かなかった。そのような者がなぜ? 
・・・という質問にはここではこたえかねる(をい)
肝心なのは、とにかく今それを望んでいるということなのだ。だから、投票に行っていないスタンスの人に呼びかけたい。
ただし。

必ずしも「誰もが投票に行くべき」と感じているわけでもない
できるのか? 聞く者を説得し行動を促すような
だがやるしかない。まつりごとはいつだって騙し騙し

そこで私は、この難しい芸当をいくらかでも甲斐あるものとするために、ターゲットを限定しようと思う。すなわち、投票に行かない理由が昔の私と同じような人に。というかいっそのこと、昔の私に話しかけよう。
「政治は難しく、適切な人や政策を見分けるのは時間がかかりすぎる。さりとて適当に決めても間違った人に投票する可能性もあるし、行く意味なんてあまりない」と考えていた私に。

ここはひとつ・・・

昔の私よ。
行くかどうか迷っている者・行かないでいい者こそ行くべきなのだ。
常に行く者・行かざるをえない者は、すでにその恩恵にあやかっていることが多い。そのような世界で投票に行かないことは、ゼロではなくマイナス、つまり積極的に組織票の威力を助長し、加速させるという意味をもってしまう。放っておけば利権は偏り、損得どころか社会そのものをおびやかしかねない。権力には魔物が潜むのだ。

昔の私よ。
間違った候補者に投票してしまうことを気にする必要はない。君の一票では何も変わらない。変わらないなら行くも行かずも同じだって? それは純粋に投票結果だけを切り取ることができればそうだろう。だが天と地のうちには、そういった計算でははかり知れぬことがあるのだ。

昔の私よ。
政治は難しいが興味深い。なんとなれば優れた入門書、解説書的なものだって、サハラの砂粒ほど数多く出ている。いやすまんそれは言いすぎだが、とにかくそこそこは出ている。それから、質問に答えることで、自分の考えがどのようなポジションにあるかを調べることができるwebサービスだってある。

とまあいくつか考えてはみたが、おそらくどこかで誰かが言ったようなことかと思う。さればあとは沈黙・・・・・・ではなく、もう、ここはひとつ、伏してorzお願いするぞ、昔の私よ。なにしろこの手のことは、ロゴス以上にパトスなのやもしれぬのだ。